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「志望動機」とはなにか<後編>

4/26/2020

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「志望動機」について、<前編>ではその要素についてご紹介しました。
今回の<後編>ではその要素の組み立て方、つまりは「志望動機」の構成方法やその書き方に繋がる部分を紹介していきたいと思います。

まずは前編の復習ですが、「志望動機」では以下3つの要素があるとお伝えしました。
​①「あなた」を説明する
②「企業(志望先)」を説明する
③「あなた」と「企業(志望先)」を繋ぐ

これらの要素を図としてイメージするならば、以下の様になります。
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これを踏まえて具体的な構成方法について、説明していきます。

①「あなた」を説明する
まずはなにより、「あなた」が何者かを説明しなければ始まりませんね。企業は何よりも選考において、学生さん本人について知りたがっているわけです。その何者かを説明する方法としては、一番合理的と思われるのが、過去ー現在ー未来という時系列で説明するという方法です。今あなたが〇〇大学に所属していて、〇〇という活動をしてる、という現時点の情報だけでは、「あなた」という人間を立体的に捉える事はできません。より深く「あなた」を伝えるためには、背景にあるきっかけや、思い、考えを伝える必要があります。つまり現在の「あなた」の活動・行動・ありかたを何かしら裏付ける情報が必要です。
例えば、「接客のアルバイトをやっている」という情報だけではどの接客バイトをやっている学生さんも同じですが、「初対面の人とのコミュニケーションが苦手であったのを克服するために接客のアルバイトをやっている」という背景情報が加わると、課題意識の強さや向上心がある人間性が伝わってきますね。そしてさらにその活動の先に「将来はできるだけ多くの関係者と関わり合う仕事がしたい」という将来への志向があった場合、現在の活動・行動がより強く裏付けられる形になりますので、説得力が高まりますね。
また、「現在」まで説明できていても、それが「未来」、つまりこれからやりたい事にどう繋がっているのかを触れなければ意味がありません。ここで言っている「未来」というのは、何も10年後、20年後の壮大なビジョンである必要はありません。もちろんそれでもよいですが、現在より後=今後やりたいこと、くらいスパンの話で構いません。(個人的に私は長期的なビジョンを持つ事に対して懐疑的なスタンスでして、これはまた別途お話しようと思います)
何も「あなた」の全ての情報について洗いざらい過去ー現在ー未来という枠組みで盛り込め、ということではないので、志望動機を伝える上で「あなた」を説明するのに最も適した、もしくは最も効果的な情報を自分で選び、過去ー現在ー未来という枠組みで整理して伝えるということです。(私は就活生時代に自己分析において、自分を過去ー現在ー未来という形で時系列によって整理していましたが、そのやり方が非常にESでも活きたと思っています。)

​②「企業(志望先)」を説明する
前段で「あなた」についての話をしたわけですが、その「あなた」が志望しているのはどういった会社なのか?といった事を次に述べる必要があります。企業からすれば、自社の話は改めて説明されなくても分かっていますが、ここで言っている企業についての話、とは、厳密に言えば、企業について「あなたが」どの様に理解しているのか、という話です。企業の話と言っても、色々な側面があり、様々な角度から見る事ができます。例えば、業界内でのポジションであったり、企業としての存在意義、事業ののポテンシャル、企業理念、会社の社風、社員の働き方、などです。こういった様々な観点がある中で、「あなた」という人間が、その企業のどういった点にフォーカスしているのか、という事です。これは企業からすれば結局は「あなた」という人間を説明する事の一部になるわけですが、ここでは単に「あなた」の目線や価値観を伝える事だけでなく、「あなた」の企業に対する理解度をアピールできるわけです。こういった所で「あ、この学生はウチの会社の事をよく調べているな」と企業側は判断ができます。ただし当然ながら逆も然りで、採用HPに書いてあるような文言だけが並べてあるESの場合、「この学生はあまりウチのことをよく調べずにHPだけを見て応募してきたのだな」と悪い印象を与えてしまうケースも有り得るでしょう。

③「あなた」と「企業(志望先)」を繋ぐ
最後に、意外に欠けてしまいがちなものの非常に重要な点が、①と②で説明した内容をしっかり繋げてあげるという部分です。これが欠けると、①と②で説明した内容が孤立してしまい、どれだけ①と②がそれぞれ丁寧に説明されたものであっても、その意味が半減してしまいます。この段階で必要なことは、①で説明したような「あなた」という人間が、②で説明したような「企業(志望先)」で仕事をする意義や、働く事が妥当である理由を補足することです。イメージとしては、個別として説明するというよりも、上記ポイントの伝わる様なロジックの文を書くという事です。
具体的にイメージいただくために、以下の例を挙げます。
<前提条件>
①あなた:留学経験有り、日本のプレゼンスを高めたい
②企業(志望先):日系メーカー。海外展開に積極的。発展途上国
で現地販売代理店を買収し販路拡大中。

<記入例>

「日本品質」を代表する御社の海外での販路拡大をサポートをする事が、日本のプレゼンスを高めたいという留学当時からの私のビジョン達成に繋がると考えたため、御社を志望致しました。
​イメージは伝わりましたでしょうか?"日本のプレゼンスを高めたい"という「あなた」のピースを、"海外での販路拡大"という「企業(志望先)」のピースと明確に繋ぐことによって、「あなた」が「企業(志望先)」で働く事はとても自然に論理的に伝わる様になります。

​今回、前編と後編の二回に分けて、志望動機とは何か、ということを説明してきました。
志望動機と言われて、そのまま何が求められているのかを何も考えずに書き始めるのと、この様に企業は何を聞いているのか?を考えて書いていくのでは、全く異なると思います。多くの学生さんのESを添削してきた経験からして、「設問に答える」というのは、至極当然のことですが、その意味をしっかりと理解できていないケースは非常に多いです。何かの参考になればと思います。

以上です。
​SU

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    SU(スー)
    関西生まれ。都内私立大卒。大学時代に留学経験あり。
    2014年に某商社入社。
    ​現在海外駐在中。

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